部会長挨拶

ご挨拶

 第66回日本薬理学会北部会開催をお世話させていただくにあたりご挨拶申し上げます。富山では,第60回(2009年)北部会より6年ぶりの開催となりますが,富山大学医学部が主催となりましたのは,旧富山医科薬科大医学部薬理学講座初代教授の中西頴央先生が会長を務められました第33回(1982年)以来ですので,33年ぶりとなります。

 日本薬理学会北部会は,北海道,東北,新潟,富山の医学,薬学,歯学,農学部および製薬企業の薬理学研究者を主体に構成されておりますが,北部会の伝統ともいえるその温かいアットホームな雰囲気もあって,全国各地からの薬理学研究者も集う部会として,昭和25年にスタートしてから,薬理学研究者のみならず,生物系や臨床医学の研究者発表・交流の機会の場として成長してまいりました。今回で第66回目を迎えることになり,これまでの部会長の先生方のご努力に感謝いたしますとともに,北陸新幹線が開業した本年に,この伝統ある会をお世話させていただくことを大変嬉しく,また光栄に思います。

 薬理学研究は,基礎的な学問分野である分子生物学,形態組織学,生化学,電気生理学など広範な分野に及んでおり,臨床各科とも極めて密接な関連を持つ研究領域です。 しかし,他の領域も創薬を視点に研究を展開し始めている現状を鑑みれば,以前にもまして積極的に若手を中心とした薬理学独自のアイデンティティーを高め,育成していく必要性が高まっている時期に来ているように思います。そうした視点から,本会では,薬理学会会員同士の絆をよりいっそう深め,次世代を担う若手薬理学研究者の育成に貢献できるように,若手のための北部会優秀発表賞を,一年ぶりに復活させ,若手研究者の口頭発表を積極的に奨励いたします。若い有意義な鍛錬の場として位置づけ,若手人材発掘の場とすることを目標に,薬理学を研究している大学院生や若手リサーチャーにとっては,研鑽を積む貴重な機会ですので,是非チャレンジしてくださるよう期待しております。

今回の学会では,翌日の9月19日に市民公開講座を開催して,国立成育医療研究センター・周産期・母性診療センター・妊娠と薬情報センター長,村島温子先生をお招きして,「妊娠とくすり」に関するご講演を賜ります。一般市民の薬物と健康に対する関心が一段と高まりつつある現在,健全で正確な薬理学的知識に基づいて,薬物に関する正しい知識を国民に対して広める活動を事業としての意義をもつ市民公開講座ですが,妊婦・授乳婦の薬物治療は,すべての医療従事者にとって領域や職種にかかわらず臨床現場で多々遭遇する事象であり,富山大学附属病院が,今年度より「妊娠と薬情報センター」の「拠点病院」に指定されたこともあって,市民にとっても関心の高い内容を提供できる機会になってくれるものと思います。

 開催日の9月18日は,ちょうど時期的にも,富山湾の秋の幸を堪能できる頃で,それを味わいながら,学会後の懇親会でも交流を深めていただければ幸いです。

 末尾になりましたが,本部会を有意義なものとするため,多数の先生方にご参加いただき活発な討論が展開できるようにお願い申し上げます。


第66回日本薬理学会北部会

部会長  服部 裕一

学会事務局

〒930-0194 富山県富山市杉谷2630番地
富山大学大学院医学薬学研究部 東西統合医療学域東西統合医学系
分子医科薬理学講座
Tel: 076-434-7262 Fax: 076-434-5021 E-mail: hokubu66-office@umin.ac.jp